世界のことばアラカルト(番外編)
fの音のない国、フィリピン
この夏休みは、帰国後20年以上の任国を訪れてきました。その詳細はまた別の機会に書けたらと思うのですが、今回は世界のことばアラカルト(番外編)としてfの音のない国、フィリピンについて、ちょこっと書いてみたいと思います。
フィリピンという国は、英語ではPhilippineと書き、その読み方はfilipinと書き表されるでしょう。ところが、この国名にあるfの音は一般的なフィリピンの人には馴染みのない音です。この国の国名が、昔の支配国であるスペインの国王Phipsから来ていることを考えれば仕方がないことですが、自国の名前を正しく(?)発音できない人があまりに多いことにちょっと驚かされます。
あまり外国人との交流がないフィリピン人の英語の特徴は、ほとんどローマ字読みであると言うことです。日本のローマ字読みと結構似た特徴があるのですが、そのことはまた別の機会に書こうと思います。日本のローマ字読みと異なるところはfの音がpになることとerとかのrの音が巻き舌で強調されることなどです。英語のfarmerとかは日本では、カタカナで書くとファーマーと言った感じだと思いますが、フィリピンではパルメルと言った感じになります(もっと臨場感を持たせるならルを巻き舌で強く発音してください)。
さて、今回の里帰りでは、最初に宿を取ったPasayからカウンターパートがいるQuezonCityまで、メトロマニラのほとんど南端から北端までNon Air-conのバスで行きました。今では、MRT(都市高架鉄道)を使えば、もっと便利ですし、タクシーを使ってもその料金は(別府や大分に飲みに行って日出までタクシーで帰って来ることを思えば)全然大したことはありません。でも、あの頃のようにNon Air-conのバスで行きました。問題は行き先のバス停の名前がFair Viewであることです。隊員時代、これを「フェアビュー」と言ってもなかなか理解してもらえませんでした。思いっきり「ペルビュー」と言って通じるまでにはちょっと時間がかかりました。今回、思い切って、「ペルビュー」と言って見ました。なんの抵抗もなく通じました。20年経っても協力隊OB、なかなかやるやん、とちょっとうれしくなりました。
(63/2 フィリピン 長岡 健朗)
大分県出身,在住のJICA(ジャイカ)国際ボランティア帰国隊員による、組織と活動の紹介ブログ。壮行会,講座,イベント出展,現地レポートなど。赴任・活動環境や派遣前訓練、現職,短期,シニア等の募集制度、倍率,給料,就職の実態。

